肛門にできもの?!”痔”以外の可能性TUMOR

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肛門の辺りに腫瘍(できもの)ができたら何処へ行けばいいの?

肛門やその周辺にできものができた場合、どの診療科を受診すればいいのか、どのタイミングで相談したらいいのか迷われる方も多くいらっしゃるかとおもいます。

人に見られたくない恥ずかしい部分ということもあって、病院を受診することをためらってしまう方も多くいらっしゃることでしょう。

しかし、痛みがないからしばらく様子を見よう、痛みが我慢できなくなったら病院へ行く!などということは、できれば避けて頂きたいです。

病院へ行くタイミングを逃して、そのまま放置していたり市販の痔の薬で様子を見ているとそのまま病気が進行してしまう可能性があります。

肛門やその周囲に違和感やできものができた時は、肛門科へご相談ください。

肛門周囲のできものは、痔だけに限りません

肛門周囲のできもので、痔以外の病気として考えられるものに「肛門周囲膿瘍」が挙げられます。

肛門周囲膿瘍とは、肛門の周囲に生じる膿がたまった袋状の症状を指します。一般的に、肛門周囲の小さな切り傷やひび割れが感染し、膿がたまることで発生します。主な症状として、腫れ、赤み、強い痛み、膿の排出などが見られます。

自然に治ることはほとんどありません。肛門周囲膿瘍は、放置していると膿が溜まって肛門内部に道のような管を形成して外に貫通することがあります。この状態を痔ろう(穴痔)と呼びます。痔ろうは、がん化するリスクが高くなるので、早期に適切な治療を行うことが重要です。

治療方法としては、膿を排出するための切開やドレナージが行われることがあります。また、抗生物質の使用や湿潤療法などが併用されることもあります。

肛門周囲膿瘍は自己判断で治療するのではなく、肛門科の専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。早めの対応で合併症を予防し、快復へと導くことが目指されます。定期的な検診も大切にし、健康な肛門環境を保つことが予防に繋がります。

肛門周囲にできるできもので考えられる病気と対処法

肛門小窩炎・肛門周囲炎

便秘や下痢、擦過により肛門周囲に炎症が引き起こされることがあります。しこりやできものができることは、ごくまれですが痛みやかゆみを伴います。

対処法は、患部を清潔に保ち、真菌の繁殖を抑えることで痒みや痛みが改善できます。抗生物質やステロイド軟膏が処方されることもあります。

膿皮症(のうひしょう)

黄色ブドウ球菌や大腸菌が原因で患部に膿が溜まる肛門周囲の皮膚の感染症です。肛門から離れた臀部に局所的な赤み、腫れ、痛みがあります。おしり以外に首やワキにも起こることがあります。

対処法は暖かい塩水での洗浄や抗生物質軟膏を患部に塗布します。

大腸がん

肛門周囲にできるできものが、痔ではなく大腸がんだったというケースもあります。大腸がんは、大腸粘膜に発生する悪性腫瘍です。肛門周囲膿瘍や痔ろうを放置していて、がん化することもあります。対処法は手術、化学療法、放射線療法などから患者様の状況に合わせて適切な治療を選択します。

肌垂(ひすい)

肛門周囲にできた外痔核がしぼんでできた皮膚のたるみ・跡です。特に体への害はありません。患部を清潔に保ち、見た目が気になる場合などは切除を行うことがあります。

脂肪腫

脂肪組織で発生する良性腫瘍です。一般的に痛みは少なく体に悪影響を及ぼす心配はありません。良性腫瘍ですが、次第に大きくなる場合があります。生活に支障が出る場合には腫瘍の切除を行うことがあります。

その他(粉瘤や尖形コンジローマ)

上記の他に、肛門周囲にできるできものとして粉瘤や尖圭コンジローマがあります。

粉瘤は皮膚の小さなしこりで、尖形コンジローマは性行為によるウイルス感染で生じる病気です。

粉瘤は、肛門から離れた部位にでききることが多いです。尖圭コンジローマは、陰部を中心にカリフラワー状のできものができます。

腫瘍・できものの診断

肛門周辺の腫瘍やできものの病気の特定を行うことは、一般の方には困難です。さらに、原因が肛門内部にある場合には、医療機関での検査を行わない限り特定はできません。

肛門周辺のできもの以外に、痛み、かゆみ、できものが大きくなってきたなど気になる症状がある場合には、早めに肛門科にご相談ください。

肛門科では、肛門周辺の状態を確認して適切な検査を行い、病気の有無を調べます。原因や症状に合わせて、保存療法や手術による切除など治療法を決定します。肛門科の手術は、入院の必要が無い日帰りで行うものが多いので、体への負担を抑えて行うことができます。

そのまま放置せずに早めにご相談ください

おしり・肛門にできる腫瘍・できものは、そのまま放置したり自己判断で市販薬を使用せずに、肛門科へご相談ください。

肛門疾患は、早期に治療を開始すればほとんどが薬物療法を中心とした治療で治すことができます。当院では、プライバシーに配慮して患者様にリラックスした状態で診察が受けられる環境づくりを行っています。気になる症状がある時は、早めにご相談ください。

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