おしりが痛い
お尻の痛みは、痔が原因であることがほとんどです。痔は、日本人の3人に1人は罹っているといわれるほど身近な肛門疾患です。
排便時に痛みを伴うことが多いですが、中には自覚症状がほとんどない場合があります。また、おしりが痛くても恥ずかしくて肛門科を受診するのを躊躇される方も多く、進行させてしまうことがあります。痔は、早期に治療を始めることで体への負担が少なく済ませることができます。一人で悩みを抱えずに、お気軽にご相談ください。
このような症状はありますか？
- 排便時に痛みがある
- 排便時に出血する
- 肛門やその周囲に違和感がある
- おしりにできのもがある
このような症状がある方は、肛門科へご相談ください。いつから症状がでているか、どの程度の痛みがあるのか、細かく状態を確認して適切な検査や治療を行います。
おしりの痛みが起こる肛門疾患
いぼ痔
排便時に強くいきむなどが原因で、肛門の血管が部分的にいぼのように腫れてしまういぼ痔は、便秘や下痢が慢性的に続くと発症しやすいので注意が必要です。
繰り返すいぼ痔は、脱肛したまま元に戻らなくなる場合があります。
排便の時に、いぼがこすれて出血したり痛みが起こります。
肛門周囲膿瘍
肛門の周りに膿が溜まる肛門周囲膿瘍によって、おしりにズキズキとした痛みの症状が現れます。おしりの痛みの他に、発熱を伴うことがあります。繰り返し症状が続いて、次第に皮膚に瘻管と呼ばれるトンネルができて痔ろうができます。
治療
おしりの痛みは、痔などの肛門疾患が原因で起こっていることがほとんどですが、診察で原因をしっかりと調べて患者様一人ひとりの状態に合わせて適切な治療を行うことが大切です。
いぼ痔は、痔核を切除するほかに切らずに注射で治す方法があります。治療による痛みはほとんどありません。ジオン注射は、特別な資格を持つ医師のみが扱うことができる治療法です。当院では、内痔核への切らないジオン注射に対応しています。
