肛門科

肛門科について

肛門科について肛門疾患の治療にあたって最も大きな問題は、恥ずかしさから受診するタイミングが遅れて、実際に受診した頃には症状が重くなっているケースが数多いということです。そのような事態を避けるためにも、当院の肛門科では患者様のプライバシーに対する配慮を第一に考え、リラックスした状態で治療を受けることのできる環境作りに勤しんでおります。
肛門科の診療において中心となる痔という病気は、種類にもよりますが、早期に治療を開始すれば、ほとんどの方が薬物療法を中心とする保存療法だけで治すことが可能です。また、痔に限らず肛門や排便に関連したトラブルには、早期発見の望まれる大腸がんなどの重篤な病気が隠れている場合もあります。そのため、少しでも気になる症状が現れたら、ためらわずに肛門科を受診することが大切です。
肛門や排便のトラブルでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

最新の肛門鏡「デジタルアノスコープ」を導入しております

最新の肛門鏡「デジタルアノスコープ」当院では最新型の電子肛門鏡デジタルアノスコープを使用しております。
このシステムを用いることにより、患者様と患部の状態を主治医と一緒に見る事が可能です。
デジタルアノスコープとは、肛門鏡で捉えた画像をデジタルで見ることができる直腸・肛門用カメラシステムです。電子カルテモニター上に拡大して表示できる為、患者様に具体的で分かりやすい説明を行うことができます。

肛門疾患に多く見られる症状

●肛門の出っ張り

肛門に出っ張りを感じる場合に疑われる主な病気には、脱出をともなう内痔核(いぼ痔)、肛門ポリープ、直腸が脱出する直腸脱などが挙げられます。
なお、発生頻度はまれですが、大腸がんの発症リスクを高める大腸ポリープが直腸に発生して脱出するケースも該当するので、内視鏡などによる早めの対応が必要になる場合もあります。

●肛門からの出血

肛門からの出血は肛門科で最も多く見られる症状です。この場合に疑われる主な病気には、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)などが挙げられます。
また、近年潰瘍性大腸炎やクローン病の患者様もこのような症状が見られます。
ただし、血便や下血を症状とする大腸の病気が原因になっている可能性も考慮して、内視鏡などによる詳細な検査が必要になる場合もあります。

●肛門の痛み

肛門に痛みを感じる場合に疑われる主な病気には、裂肛(切れ痔)、嵌頓(かんとん)痔核(いぼ痔)、血栓性外痔核(いぼ痔)、肛門周囲膿瘍(のうよう)などが挙げられます。

●肛門のかゆみ

肛門にかゆみを感じる場合に疑われる主な病気には、炎症性では肛門周囲皮膚炎などが挙げられます。また、感染性ではカンジダ菌や水虫と同じ白癬(はくせん)菌といった真菌(カビ)に感染するケースなどが挙げられます。

肛門の病気について

痔核(いぼ痔)

痔核とは肛門にイボのような腫れができる病気のことで、いぼ痔とも呼ばれます。このイボは、主に排便時のいきみなどによって肛門周辺の血管がうっ血することで発生します。
また、痔核は、イボが肛門の内側にできる内痔核と外側にできる外痔核の2種類に大きく分けられます。

内痔核

内痔核 内痔核では、肛門の内側(直腸の粘膜部分)にイボが発生します。
このイボが直腸内にとどまっている限りは痛みを感じることがない一方、排便時に出血することが多いのが特徴です。しかし病状が進行すると、イボの大きさが増して排便時に肛門の外へと脱出するようになり、脱出したイボが傷つくことで痛みを感じるようになることもあります。また、脱出当初のイボは排便後自然に肛門内へと戻るのですが、さらに進行すると指で押し戻さないと戻らなくなり、やがては指で押し戻すこともできなくなります。
この押し戻せなくなった段階において、脱出したイボに血栓(血管内で凝固した血液の塊)が生じて腫れ上がった場合、通常の内痔核では感じることのない激しい痛みを発することがあります。これを嵌頓痔核といいます。

【治療】

まだイボの脱出がなかったり、脱出しても自然に戻る軽度の段階では、軟膏や坐薬などによる薬物療法とともに、排便や生活習慣の改善指導を行う保存療法が治療の中心となります。
しかし脱出したイボが自然には戻らなくなったり、出血過多によって貧血を起こすようなことがある場合には手術が適応されることもあります。

外痔核

外痔核外痔核では、肛門の外側(皮膚部分)にイボが発生します。
イボの発生位置が知覚神経の通る皮膚部分なので、比較的強い痛みを感じることが多いものの、あまり出血することはないのが特徴です。
さらに、イボに血栓が生じて腫れ上がった場合、力を入れた瞬間などに通常の外痔核では感じることのない激しい痛みを発することがあります。これを血栓性外痔核といいます。

【治療】

まれに手術が必要となるケースもありますが、ほとんどの場合において軟膏や坐薬などによる薬物療法とともに、排便や生活習慣の改善指導を行う保存療法で症状の改善を見ることができます。

切れ痔(裂孔)

切れ痔(裂孔) 裂肛とは肛門の皮膚が裂けて傷ができる病気で、切れ痔とも呼ばれます。この傷は、便秘による硬い便や勢いよく出る下痢などの通過が刺激を与えることによって、肛門の出口付近の皮膚の一部が裂けることで生じます。
出血はあまり多くありませんが、排便のたびに便が傷を擦るように通過するので、激しい痛みをともなうのが特徴です。
この激しい痛みを避けるために排便を我慢するなどして便秘が悪化すると、傷が慢性化して深くなり、やがて潰瘍と化して肛門を狭める狭窄を起こす場合があります。それによりますます便の通りが悪くなって、傷の治りも遅くなるという悪循環が繰り返されることになります。

【治療】

発生初期の傷が浅い段階においては、軟膏や坐薬に加えて便が軟らかくなる薬などを服用することで比較的短期間にて治ります。しかし、傷を慢性化させないためには同時に行われる排便や生活習慣の改善指導が重要度を増すことにもなります。
一方、既に慢性化してしまった場合には手術が適応されることもあります。

痔ろう(穴痔)

痔ろうとは直腸の内壁と肛門の外側の皮膚との間に膿(うみ)が流れるトンネル状の管ができる病気で、穴痔とも呼ばれます。

この管の貫通過程は、下痢の排便時などに直腸と肛門の境目にあるくぼみから細菌が入り込むことをきっかけにして始まります。この細菌が免疫力の低下などに乗じて周囲を化膿させ、肛門周囲膿瘍と呼ばれる膿のたまった袋を作り出します。やがて、この袋の中の膿が外に流れ出ようと肛門の外側の皮膚を突き破ることによって管がトンネル状に貫通します。この状態が典型的な痔ろうです。
痔ろうにはトンネルの通る深さや位置、向きなどによって細分化された複数の種類が存在するため、痔の中でも診断の難しい病気とされています。

【治療】

痔ろうは他の痔と違って、薬物療法や排便・生活習慣の改善指導などによる治療ではあまり効果が期待できない上、まれにがん化することもあります。そのため、治療には手術が必要となります。
また、クローン病などの併発有無を確認するために大腸カメラ検査を行います。

肛門ポリープ

肛門と直腸の境目である歯状線付近は細長い凹凸が並ぶ肛門乳頭があります。肛門ポリープはこの部分に炎症性・線維性の肥厚や硬いしこりとして発生します。肛門ポリープのサイズは微細なものから親指程度の大きさまで幅広く、形も多様です。進行により排便時に脱出や出血といった症状が起こり、指で中に戻すことができますが、肛門周辺のかぶれを引き起こします。また大きな肛門ポリープがあると、絶えず排便したい感覚が起こったり、排便後にまだ便が残っているように感じられることもあります。
肛門ポリープができる原因は、下痢や便秘の繰り返し、裂肛、痔核、痔ろうなどによる歯状線付近の慢性的な刺激や炎症だとみられています。

【治療】

大腸ポリープと違いがん化することはありませんが、脱出や出血、残便感などによって日常生活に影響してきますので、切除をおすすめしています。

肛門皮垂

肛門の周囲に皮膚のたるみができた状態です。外痔核などによって一時的に肛門部が腫れ、その後腫れが萎縮して皮膚が垂れるように残ったものです。

【治療】

皮垂は小さくすることができないため、切除以外に改善する方法はありません。排便後にきれいにすることが難しく、かぶれを起こしやすい場合や、美容的な見地から気になる際には、切除を行います。

肛門周囲皮膚炎

その名の通り、肛門周辺の皮膚が炎症を起こしており、かゆみ、痛み、べたつき、下着の汚れなどが起こります。アレルギー性疾患、カンジダなどの真菌症、痔核・裂肛・ポリープ・肛門皮垂などの肛門疾患が主な原因ですが、神経質にお尻を拭き過ぎたり、頻回の洗浄により起こるケースもあります。

【治療】

カンジダなどによる真菌症の場合、軟膏処置で悪化する場合があるため、まずは真菌検査を行います。
治療には、原因に合わせた内服薬や軟膏処置などがありますが、清潔を保ち、過剰な手入れをしないことが重要です。

肛門科の手術について

当院の肛門科は大腸肛門のプロである大腸肛門病学会認定専門医の中でも肛門専門のカテゴリーの資格を持ったDr健が診察に当たります。

手術が必要になった際には総合高津中央病院または東京慈恵会医科大学付属第三病院にて施行させて頂きます。

>>総合高津中央病院
>>東京慈恵会医科大学付属第三病院

肛門診療の流れ

1.診察室での問診

お悩みになっている症状や生活習慣、排便の頻度や状態などをうかがいます。あわせて、既往症や現在服用されているお薬があれば、それについてもうかがいます。

2.視診と指診

ベッドに横になり、お尻が見える程度まで下着をおろしていただいた上でタオルをかけます。服を脱ぐ必要はありません。その後、必要な分だけタオルをめくって、肛門やその周辺を医師が観察します。指診では、麻酔のゼリーを塗った上でゴム手袋をした指を肛門から挿入し、しこり・ポリープ・肛門狭窄などがないか調べます。麻酔の効果で痛みや不快感はほとんどの場合、ありません。

3.肛門鏡検査と直腸鏡検査

どちらも筒状の器具を肛門から挿入して内部を観察する検査です。肛門鏡は肛門を広げて内部を観察できる器具で、直腸鏡は直腸を確認するために肛門鏡より長細い器具です。どちらも麻酔のゼリーを塗った上で検査を行いますので、ほとんど痛みを生じることはありません。当院はデジタル肛門鏡を導入しており、診察後に医師と肛門の状態を画像で確認することができます。

4.診断と説明

診察と検査の結果をもとに、医師が診断結果を詳しくご説明して、今後の治療についてご相談します。症状や疑われる病気によって、正確な診断のために大腸内視鏡などの検査が必要になる場合もあります。
なお、治療はご納得された上で行いますのでご安心ください。

TEL:044-877-0608
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